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日本リサイクル廃棄物が中国に輸出するライセンスAQSIQのいろいろ

徹底したゴミの分別を行う日本

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初めて日本に行った観光客なら誰でも、その整った街並み、青い空、清潔な街中に驚くだろう。街中でゴミを見かけることはなく、清潔な環境が日本の「名刺」になっている。新華網が報じた。

日本も3、40年前は、ゴミや汚染に悩まされていたと言うと想像がつかないかもしれない。筆者は日本に住んでいて、都市環境の大幅な改善は、長期間にわたる努力の結果であると感じている。中でも、数十年間、一貫してゴミの分別を徹底して行うなどの環境保護政策と大きな関係がある。

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日本では1970年代からゴミの分別が始まった。初めは、燃えるゴミと燃えないゴミにだけ分けていた。その後、資源ゴミを種類ごとに回収して、再利用するなど、分別もより細かくなっている。ゴミを分別して捨てる手順は非常に煩わしいものの、それが徹底されているのは、日本政府と市民がそれを非常に重視し、法律・法規・制度も整っていることと密接な関係がある。

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日本で長年暮らしている華人・方静さんは取材に対して、「うちの子供が幼稚園に通っている時、昼ごはんに牛乳が出ていた。そのビンのキャップは紙で、その上にビニールがかぶせられていた。子供は牛乳を飲み終わると、その紙キャップとビニールを別々のゴミ箱に捨てるようにと教えられていた。牛乳ビンも中をきれいに洗ってから返却しなければならなかった。また、幼稚園は、商品の包装に書かれている各種記号を見て、どの種類のゴミか、どのように捨てるかを識別できるよう、子供に教えていた。また、保護者にプリントを配り、家でも子供たちにゴミの分別を実践させ、子供の時から良い習慣を身につけるようにと促していた」と話す。

大阪のある小学校で教師をしている張峰さんによると、日本では小学四年生の社会の時間に、ゴミの処理や再利用の過程を詳しく勉強する。また、学校は見学で4年生の生徒をゴミ処理工場に連れていく。5年生になると、資源エネルギーの利用やゴミを減らすことの意義なども学ぶ。

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子供を教育し、良い習慣を身につけさせる以外に、ゴミ関連の法律も少なくない。「廃棄物処理法」は、違反した場合、5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金に処せられると規定している。

ゴミの分別は煩わしいものの、数多くのメリットもある。例えば、ゴミの分別を通して、日本ではゴミの処理量が大幅に減少し、街中のゴミの問題も解決した。大阪を例にすると、2013年、大阪市のゴミ処理は102万トンと、前年比9%減だった。ピークだった1991年は、217トンだった。

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分別されたゴミのうち、リサイクルできないゴミは埋め立てか火力発電に使われ、リサイクルできるゴミは種類ごとに回収される。新聞紙や段ボール、ペットボトルなどはリサイクルが簡単なゴミ。一方、家電製品なども分解して中の貴金属などリサイクル可能な部分が回收される。また、廃棄された食用油は、バイオ燃料に加工される。回收したゴミを使って作られた再生プラスチックや鉄は、日本国内で資源として使われるだけでなく、海外にも輸出されている。

 

http://j.people.com.cn/n3/2015/1230/c94473-8997554-3.html